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2008/2/19(火)
知床半島。北海道の北東端に位置する世界遺産の地は、アイヌ語"シリエトク"を語源に持ちます。この語はしばしば"大地の果て"という訳で解説されますが、それは和人の価値観による恣意的な意訳であり、東方を入口と考えるアイヌにとって"果て"というのは適切ではありません。"大地の突端"という、単に地勢を表しただけの訳が本来は適切なのです。
とは言ってみたものの、やはり和人の感覚で言えば、それも道央に住む私の感覚で言えば、やはり知床は"大地の果て"なのです。さすがに私も気軽に行こうと思える場所ではありませんが、そんな"大地の果て"に、真冬だというのに行かねばならなくなりました。今回の目的地、羅臼町の道の駅"知床・らうす"を引いてしまったからです。

時期はちょうど、オホーツクを流氷が埋め尽くす頃のこと。どうせ流氷を見に網走へ行くつもりでしたから、併せて道の駅も行ってくることにしましょう。
今回の旅は日程の調整に手間取りました。もう少し早い時期に計画していたのですが、オホーツク一帯を爆弾低気圧が襲ったおかげで流氷がすっかり沖へと流れてしまい、波風が強いために砕氷船も運休という状態が一週間近く続いたためです。やっと天気が戻っても風向きが悪くて氷はなかなか近づいてこず…かといってあまり待ちすぎては流氷の時期が終わってしまいかねません。今年は流氷に久々の"勢い"が感じられる年であり、今年の流氷はすごいから見にいくべ!といって前々から参加者を集めてましたので、見れませんでしたでは面目がたちません。結局、流氷が来てくれることを祈りつつ19日に設定し、出発することにしました。流氷情報や天気予報で吟味に吟味を重ねた日取りです。多分…見れるはず!

流氷見物の上に知床まで行って日帰りしようというのですから、出発は日付が変わった頃のころでした。早朝ではなく、完全に深夜の出発です。
今回は強行軍ですから、可能な限り気力体力を温存するために高速道路を贅沢に使っていきましょう。江別東ICから道央自動車道に入り、一気に進みます。高速道路は路面が完全に乾いた理想的な状況で、凍結による速度規制は一切かかっていませんでした。まさかここまで良好なドライ路面とは!札幌市内ですら下道は凍結気味でしたので、高速道路に入ったことは相当な気力の温存に繋がったはずです。むしろスタッドレスタイヤが削れてしまうのが気になってしまう…嬉しい誤算。
道央自動車道を比布北JCTまで行き、旭川紋別自動車道へ入ります。旭川紋別自動車道は無料ですので、比布JCTで江別東ICからの料金3,300円を清算。高速料金もハ馬鹿にはなりませんが、今回は人数が多いので頭割りして安くおさえてしまいましょう。
さて、旭川紋別自動車道入って上川天幕ICまで…行こうとしたのですが、比布北IC〜愛別ICの1区間が工事通行止になっており、比布北ICで一旦下道に下りねばなりませんでした。

今日は朝一、8:00の流氷観光砕氷船を予約しています。網走には余裕を持って7:00くらいに着くように計画してましたので、まあこの程度のロスは問題ありません。最初は9:30の便を予約していたのですけど、気温の低い朝のうちの方が流氷が見れる確率が高いと踏んで8:00の便にしたのです。
3:47

愛別ICで旭川紋別自動車道に戻り、現在のところ旭川紋別自動車道開通区間の端である上川天幕ICで下道に下ります。ここから、更に東の方で飛び地開通している浮島IC-白滝ICへ向かいますが、この区間の国道はカーブが多い上に凍結している相当危なっかしい路面でした。はやくこの区間も旭川紋別自動車道が開通して欲しいものです。
浮島ICから旭川紋別自動車道の飛び地開通区間に入り、北大雪トンネルで北見峠を潜り抜けます。この区間は本当に有難い存在です。道央と道東を移動する際、よほど大回りでもしない限り必ず越えねばならない日高山脈や大雪山系を、トンネル一本で軽々潜り抜けてしまうのです。しかも無料で!
4:24

白滝ICで旭川紋別自動車道を降り、国道333号をしばらく走行。道の駅"まるせっぷ"で一息入れます。この道の駅は本当に利用頻度が高いです。一息いれるのに本当にちょうど良い場所にあるんですよ。私の道の駅利用頻度ランキグをつけると、多分一位は"ライスランドふかがわ"、二位が"まるせっぷ"、三位が"YOU・遊・もり"ってな具合でしょうか。

携帯電話で天気予報を確認。風向きはまあ悪くなさそう。この風に乗って、今夜のうちに流氷が岸の方へと近づいてきてくれているといいのですが…

※左の画像にカーソルを載せると、現在位置と走行軌跡を表示します。
ここから先はもう高速道路や高規格道路で楽をしようということはできません。

国道333号をそのまま辿ってルクシ峠を越えます。ルクシ峠を完全に潜り抜けてしまう新佐呂間トンネルの完成がいよいよ近づいており、トンネル完成前にルクシ峠を越えるのは今日が最後かもしれません。トンネル完成後、ルクシ峠ははどうなるのかな。
峠を越え、北見市を通って美幌町に入るころには空が白んできました。雲ひとつ無い快晴であり、とても綺麗な朝焼けを進行方向に見ることができました。

道東への日帰りドライブというのは、往路で朝陽に向かい、復路で夕陽に向かうことになります。つまり、常に逆光なのです。晴れ渡った日には眩しいのが嬉しくもあり、つらくもありますが、朝焼けと夕焼けを走りながら堪能できるのは文句無く嬉しいものです。
美幌バイパスを使って美幌町の市街地をパスし、網走市へと入ります。写真左手に見えるのは凍結した網走湖で、氷上にはワカサギ釣のテントが多数張られています。

網走市に入ったところで給油。
ちょうど一年前の今頃、おにぎりの旅でやはり流氷を目当てに網走へ来ているのですが、その時は札幌郊外でリッター115円でした。昨日、今日の準備として札幌で満タンにしてきた時はリッター150円でしたから、たったの一年で実に35円も値上がりしたことになります。恐ろしい…このペースで上がれば来年の今頃は185円?いやいやいやまさかね。
いよいよオホーツク海沿岸部へ到着。どきどきしながら海が見える場所までたどり着いたとき、真っ青なオホーツ海が目に飛び込んできたもんですから私も真っ青ですよ。ありゃあ…氷無い!?港まで来くると、港内にこそ氷が多少張っているものの、その外は青い水面が…遠くの方、水平線がかろうじて白くなってますが、うーん…微妙か。失敗だったかな、こりゃあ。

乗船手続きの際に掲示板を確認すると、どうやら沖にある流氷帯まで行ってくれるということでしたから、流氷が全く見れないという最悪の事態は避けることができたようですが、果たしてどの程度の規模の氷があるものか…不安を胸に抱きながら出航を待ちます。

※左の画像にカーソルを載せると、現在位置と走行軌跡を表示します。
流氷観光の砕氷船としては網走の"おーろら"と、紋別の"ガリンコ号U(U=二代目)"があります。どうも流氷といえばガリンコ号Uばかりが有名ですが、私はおーろらの方がお勧めです。ガリンコ号Uは定員が200名弱と少なく、すぐに予約が埋まってしまうのに対し、おーろらは定員450名の船が二隻組で運行するので、定員がガリンコ号Uの5倍近くあるために予約がしやすいのです。更に網走の方が交通の便が良く、流氷以外の観光名所に豊富なことも大きいです。ただし、ガリンコ号Uはドリルで氷を砕く方法、おーろらは自重で氷を砕く方法で進むというそれぞれ違った趣のある船ですから、両方楽しんでみるのが一番でしょう。

通常は二隻セットで運行するおーろらですが、朝一の臨時便は一隻のみの運行でした。平日の朝一なら空いてるかなと思ってましたが、アジア系の観光客ご一行様が沢山やってきてかなり賑わいを見せています。

さて、流氷は見れるかな?
 
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