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濁川温泉線
 
濁川温泉線TOP
 
起点

国道から山の中へと向かう盲腸線道道の突き当たりは人里はなれた森の中で、林道が更に奥へと伸びているものであると相場は決まっています。しかしこの濁川温泉線に関しては突き当たり(=道道起点)があるのは広々とした水田地帯の中なのです。
起点を逆方向から見るとこのようになっています。小さな川(濁川)を橋で越えた途端に道路は狭くなり、頼りない町道がすこしばかり延びています。道道は最後の最後まで立派に対向二車線を確保されているということです。
この道道の最大の受益地であろう濁川の集落の中をまっすぐに進んでいきます。

山奥だというのにこの平地は不思議な気もしますが、周囲をよく見ると、山がぐるりと壁のようにこの平地を取り囲んでいるのがわかります。実はここ、カルデラ(火山活動によってできた凹地)の底なのです。
郵便局も小学校も商店もある立派な市街地です。車も結構多く走っています。

このカルデラは濁川カルデラと呼ばれるもので、直径およそ2kmの五角形をしており、カルデラの底の標高は110mで、カルデラを囲む山々は最高所で標高376.7mとなっています。カルデラはその形成過程によってバイアス型、キラウエア型、じょうご型、濁川型の四種類に分けられているのですが、この濁川カルデラはこの分類の代表例として分類名称にされてしまった、世界に通用するすごいカルデラなんですね。

※おおざっぱではありますが、背景の地図に茶色の点線でカルデラの形状を示しています。
カルデラと火山とは不可分の関係ですから、当然、このあたりでは地熱が高くなっています。それを利用しているのが、この写真の山腹に建てられている北海道電力森地熱発電所(発電能力は5万kw)です。
濁川の市街地を抜けると、パイプが道路をまたいでいます。これはなんでしょう?ちょっとわからないのですけど地熱発電所の関連設備でしょうか。
地図中1

カルデラと火山が不可分の関係であるように、火山と温泉もまた切っても切り離せない関係にあります。パイプをくぐった直後、左手に濁川温泉への入口があります。

この道道の名称にもなっている濁川温泉は、旅館が多数集まる温泉地です。歴史も古く、1807年には湯治場として整備されたと記録にあります。なんと犬専用の足湯まであるんですと。
このカルデラ内はどこを掘っても温泉が湧くそうで、先ほどの濁川市街地では約半数のお宅が自家源泉を持っていて、自家製温泉や農業用水として使っているそうです。温泉が好きな向きには羨ましい環境なのでは?
濁川温泉を過ぎると、道路はカルデラを取り囲む山の中を走ります。カーブがちではありますが、走りにくい道ではありません。
多少急カーブを挟む区間では追越禁止が設定されています。また、濁川温泉へ向かう車や、地元の人々の利用が多い案外にぎやかな道路です。
国道側から濁川温泉へ向かって走ってきた場合だと、この森を抜けたあとにまさかあんな平地と市街地があるなんて思いもよりませんね。
二箇所目の追越禁止は短めです。その向こうには2008年現在建設が進む道央自動車道の橋脚が立ち並んでいます。将来的には道央自動車道の立派な橋を見上げることになるのでしょう。
JR函館本線を潜り抜けます。国道はもうすぐそこです。
終点

すこし右にカーブして、国道5号に行き当たります。正面に広がるのは内浦湾(噴火湾)です。
 
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