...
 北海道 道路レポート"カントリーロード" >> 道道レポート >> 日高 >> 主要道道34号襟裳公園線 >> 第2部
 
襟裳公園線 第2部
襟裳岬→起点
 
<<前の区間 襟裳公園線TOP
 





岬駐車場への入り口を過ぎると道路は180度カーブを描いて北を向きます。海の向こうに見える岬の辺りが、襟裳公園線が国道336号と再び交わる庶野地区です。
結構大きめな、えりも岬の集落を走ります。
えりも岬の集落を過ぎると追い越し禁止は解除に。ここから先は平坦な地形の中を快走できる道路です。

この一帯は冬でも雪が少ないため、とても快適なドライブを楽しめます。
道路の周辺には松が群生していますが、これらは全て植樹されたものです。
もともと広葉樹の原生林だったこの地帯も、明治時代から進んだ開拓による燃料のための伐採や家畜の放牧によってみるまに砂漠化が進みました。ついには"えりも砂漠"などと呼ばれる状態になり、赤土によって海が沖合い10kmまで汚濁、漁業は壊滅的な打撃を受けました。これではいかんということで、昭和28年、浦河営林署は治山事業を開始します。
まずは草を生やす"草本緑化"が進められたものの、強風で種子が飛ばされてしまうために難航します。そこで、風で飛ばされるのを防ぐために、種子と肥料の上を海藻で覆う"えりも式緑化工法"が開発され、見事に草本緑化は成功しました。その次の段階は植樹ですが、どの木が適しているのか、これも試行錯誤の末にクロマツが最適だということがわかり、防風柵で守りながらのクロマツ植樹が始まります。。
緑化が進んだ結果、海の環境も大きく改善され、"えりも砂漠"と呼ばれていた頃と比べて3倍以上の漁獲量をあげれるまでになっています。
襟裳岬は決して、開拓される以前の姿に戻ったわけではありません。依然とは全く異なる植生がそこにはあります。そこに人の業を感じないではありません。が、しかし、50年もかけ緑化を成功させた人間の力の偉大さもまた感じます。

さて、この道路、標識の背が異様に低いです。多分、強風対策なのではないかと思います。
左手寄りの綺麗な三角形がオキシマップ山(895m)、その向かって右側、写真中央辺りが豊似岳(1105m)でしょうか。日高山脈の最南端を代表する山々です。
地図中1

百人浜の駐車場の仰々しいオブジェが左手に現れます。百人浜には駐車場があり、さらに少し歩いたところに展望台が建っています。
   


百人浜
展望台への道では、500円でセルフサービスの植林を体験できます。苗木と道具が置いてありますので、料金箱に500円を入れて所定の位置に穴を掘り、苗を植えつけます。金属プレートに銘を刻んで苗木にくくりつけておくこともできますので、何かしらのメモリアルによいのでは?
当然ながら展望台の搭にはエレベーターのようなお楽な手段の用意は無く、螺旋階段で登らねばなりません。
展望台からは百人浜や、植林されたクロマツの森を一望することができます。南側には襟裳岬の太平洋に突き出す姿も。
陸側に目を転じると、沼があることに気づきます。"悲恋沼"です。周囲380m、水深70cm程度の小さな目立たない沼ですが、その名前の通り、悲劇的伝説がある沼です。

17世紀中ごろ、和人の商人である久作と、アイヌの娘、マエラが想いを交わす仲になりました。しかしやがて久作は本州へ帰らなくてはならなくなります。二人は襟裳岬で、あの世での再会を誓いました。久作を乗せた船を、マエラは涙ながらに浜辺から見送りました。いつまでも、何日も。いつしかマエラはいなくなり、マエラのいた浜辺には沼ができていたということです。それが、この悲恋沼です。
 
  
百人浜から先も、しばらくは快走路です。見通しも良く、交通量も少ないので、ついついスピードに乗ってしまいます。岬の西側と東側で、どうしてこうも地形が違うのでしょう。丘を縫う道と、平坦に疾走する道の二つの顔を楽しめる、本当に面白い道路です。
集落に入るのですが、歩道脇に立っているポールを良く見ると、自転車通行可能の青い標識がいくつもいくつもいくつも… 数百メートルほどの間、全てのスノーポール(赤と白のシマシマの矢印)にしつこいくらい設置されています。なんでこんなに?作りすぎた?
右手に海が近づくと、庶野の漁港になります。

ここは昆布の一大産地。シーズンには、そこらじゅうの空き地に昆布が並べられて干されています。昆布を満載した軽トラック(本当に荷台いっぱいに昆布をどっちゃりと積んでいる)の往来も激しく、時々道路に昆布が落ちているほどです。

 
起点
庶路の集落をしばし行ったところで、国道336号と合流。ここが襟裳公園線の起点となります。
 
<<前の区間 襟裳公園線TOP
 
 北海道 道路レポート"カントリーロード" >> 道道レポート >> 日高 >> 主要道道34号襟裳公園線 >> 第2部