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樽前錦岡線 第1部
終点→樽前山登山口分岐
 
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終点

樽前錦岡線の終点は苫小牧市街地西部の国道36号交点です。これから北へ向かって進まねばならないはずなのですが何故か南へ向かって分岐するT字交差点になっています。これは、樽前錦岡線が一旦南側を向いてからぐるりと北へ方向をかえつつ坂を上って国道36号を橋で跨いでしまうという線形をとっているからです。
ぐいっと180度向きを変えて北を向き、国道36号及びJR室蘭本線を渡ります。おそらくは線路を踏み切り無しで越えるためにこのような線形をとっているのでしょう。

 
地図中1
道道781号苫小牧環状線との交差点を通過します。

樽前錦岡線はもともとは道道533号樽前錦岡停車場線という路線でした。現在の終点よりももう少し進んで、室蘭本線錦岡駅まで至っていたのです。

 
先ほどから前方にそびえている山は胆振地方を代表する秀峰・樽前山(標高1041m)です。支笏湖のカルデラを縁取る火山で、17世紀から20世紀初頭にかけて噴火を繰り返して苫小牧周辺に火山灰の地層を形成しましたが、最近ではさほど大きな噴火はおこしておりません。しかしいまでも噴煙が立ち昇っていますし、2001年頃から活動がやや活発化しはじめたために山頂付近は立ち入り禁止にされています。
錦岡の市街地を進みます。道央自動車道のインターチェンジが接続しているため、交通量は多めです。

樽前山山頂にはちょこんとプリンのような溶岩ドームが乗っかっており、まるでプリンアラモードのような特徴ある形状をしています。このプリンは1909年の噴火の折に粘り気の強い溶岩が盛り上がって形成された世界的にも珍しいものだそうで"樽前山熔岩円頂丘"として天然記念物に指定されています。

 
地図中2
道央自動車道苫小牧西ICを通過。直後、道央自動車道を潜り抜けます。
道央自動車道をくぐってからは一気に人里はなれた雰囲気になり、坂道を登りながら山の中へと分け入っていきます。
右に左にと頻繁にカーブを繰り返す、落ち着かない線形です。ただしブラインドというほどの急カーブは存在しませんから、ある程度のペースですいすいと進んでいくことはできます。道はゆるやかですが上り坂になっており、徐々に標高をあげていきます。

交通量はかなり多いです。結構頻繁に対向車とすれ違いますし、ペースによっては先行車や後続車にも出会うでしょう。
地図中3

支笏湖周辺には数多くの林道がめぐっています。それら林道を攻めるマニアにとってはありがたいことに、国道276号へと連絡している丸山林道や第二縦断林道などへの入り口が、しっかりと国有林道という標識によって示されています。
延々と何キロも何キロも同じような道が続きます。

前方に時折顔を覗かせるのは、樽前山に連なっている風不死岳(標高1102m)です。風不死岳は"ふっぷしだけ"と読み、アイヌ語のフプウシ(トドマツの多いという意味)からきています。
ちなみに樽前山の語源もやはりアイヌ語で、"川岸の高いところにあるもの"という意味のタオロマイという言葉です。しかしどうやらこの言葉は本当は樽前山から流れる樽前川を指していたようです。それを和人が樽前川の源流である山の名称に転用したのでしょう。本来のアイヌ語の言葉で樽前山はウフイヌプリで、その意味は"燃える山"。まさに活火山たる樽前山にぴたりの名称です。
延々続く同じような光景に集中力を欠いてしまうかもしれませんが、ここは森の中。動物さん達が沢山住んでいます。いつ道路に飛び出してこないとも限りません。この写真にあるようにウサギやキツネくらいであればまだしも、もしエゾシカなんかが急に飛び出してきて衝突したらひとたまりもありません。
地図中4

T字交差点に突き当たります。案内標識の代わりに正面に立っている木の立て札に従ってここを右折します。左折方面は樽前山の登山口へ続く道です。

さあ、退屈もここまでです!
 
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