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稚内天塩線 第3部
抜海 道道510号交点→稚咲内 道道444号交点
 
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稚内天塩線ほど、悪天候が恨めしい道路も他にはありません。この道を走るなら晴れた日に限ります。折角の稚内天塩線も、利尻富士が見えないのでは画竜点睛を欠くというものです。
 
地図中1
ここにちょっと人気のある駐車帯があります。
何故ここが人気かというと、この辺りが利尻富士が最も間近に見える場所だからです。即ち北海道本島と利尻島との距離が最も近い場所ということになります。
稚内天塩線を走るのならば、本当はこのレポートとは逆方向、即ち北上する方がお勧めなのです。北上であれば、終点である天塩からずっと利尻富士を遠くに見ながら進み、だんだんと利尻富士が大きく近づいてくるのを楽しめるからです。しかしだからといって南下方向がつまらないかといえば、決してそんなことはありません。
電柱も無い、ガードレールも無い。ただ原野に延びる真っ直ぐな道路。こんな道が何十キロも続いているというのは、実に日本離れした光景です。こんな道路を楽しめることができるのが北海道なんですよね。

この道は全国のライダーが憧れる道であるとしばしば聴きます。しかし、ライダーだけではなくドライバーにとっても、この道路は憧れの道足りうります。
はっきり言えば、何キロも何十キロも変化の無い単調な風景なのです。しかし、その変化の無さが稚内天塩線の主要な魅力であるということは論を待ちません。
どこまで行っても、どこまで行っても、どこまで行っても、どこまで行っても、どこまで行っても、どこまで行っても、ただっぴろい原野の中を地平線の向うへ消える道路が延びているという、ただそれだけのことが比類なき感動を与えてくれるのです。
地図中2
豊富(とよとみ)町に入ります。この町のカントリーサインは町の名物を悉く取り入れている贅沢なもので、利尻富士にサロベツ原野、エゾカンゾウの花に豊富温泉、そして主役の牛が描かれています。豊富町は酪農が盛んな町で、牛乳の一大生産地となっているのです。
それにしても豊富とは景気のいい名前ですよね。
 
私は北海道の国道・道道の中ではこの稚内天塩線が最高の道路であると思っています。おそらく、日本全国に範囲を広げても、稚内天塩線に匹敵する道路はそうそう無いのはないでしょうか。ここよりも素晴らしい道路を知っているぞという方は是非教えてください。
 
まーっすぐ。時々カーブ。またまーっすぐ。これの繰り返しで、路面状況も良好。非常に走りやすい道路がずっと続きます。ただ、走り安すぎるのが問題で…
この道路の流れの速さは異常です。制限速度(60km/h)を守っている車など皆無で、80〜90km/hは当たり前、例え100km/hで走っていたとしてもびゅんびゅんと抜かされることになります。たとえ冬でもです。稚内天塩線は、まず間違いなく日本一流れの速い都道府県道でしょう。
これだけ視界も線形も良いのですから、はっきり言ってスピード感覚や距離感覚なんて喪失してしまうのです。
とはいえ、あまりスピードを出したくない人は、自分のペースで走っていても問題ないでしょう。速い車は勝手にどんどん追い越していってくれますので、周りがハイペースだからといってプレッシャーを感じる必要はありません。
せっかくのこんな道路です。スピードに乗ってみたい気持ちもよくわかります。私も始めて走ったときはとても人様に言えない速度で飛ばしたものです。しかし、こんな道路だからこそ、ゆっくりと噛み締めるように走ってみるのもまた一つの楽しみ方だと思います。
写真ではあえて対向車のいない瞬間を撮影していますが、実際のところ交通量は多めです。すれ違う車は多いですし、車列に連なることもしばしばです。
ウルトラライトプレーン(1〜2人乗りのガソリンで飛ぶ小型プロペラ機)が気持ちよさそうに空を舞っていました。浜ででも離着陸するのでしょうか。空からこの道路を見下ろしてみたいなあ。
地図中3
一般道道444号稚咲内豊富停車場線交差点を直進します。この信号機は、稚内市街地を除けば稚内天塩線唯一の信号になります。ここを左折して少し行けば、サロベツ湿原観光の中心となるサロベツ原生花園があります。
 
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